指針

今週ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』を観た。

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名古屋近郊のニュータウンの一隅の一軒家の平屋。
そのおうちに住む建築家津幡修一さん(90歳)と妻の英子さん(87歳)老夫婦
の暮らしをおっている。

そこは、1960年代、丘陵地、雑木林があった土地だったが、
効率重視の宅地造成で無機質な団地が建ちならぶ。
ご主人修一さんは、当時ニュータウン計画に携わっていて、緑や地形が残る
プランを目指していたが、結果叶わなかったという経緯がある地なのだ。

ご夫婦は、土地の元の姿の面影がなくなってしまったその一角に、
雑木林、緑、里山の再生を目指して300坪の土地を購入して
50年もの間、コツコツと再生を図ってきた。

*詳細は最下部公式hpのリンク予告編をご覧下さい。


時間をかけて土を肥沃にし、
そこから採れる豊かな果実や野菜達。
それらを使って英子さんは実に手間を惜しまず、おいしそうな料理を
毎日毎日のたのしそうに作る。
ーーびっくりするのは、朝食はご主人に一汁三菜くらいの和食を
作るのだけど、ご自分はトーストにバタージャムを言うスタイルを
貫いている。毎朝2種類の食事は大変だろうにと,思うのだけど
全然、そうは思っていらっしゃらない様子ーーー

私は食事の支度面倒だなぁ〜、と思うことがちょくちょくあるが、
その度、英子さんの台所での様子を思い出して、「そんなことではイカン!」
と、自分にダメ出しするようになるだろう。

修一さんはとても筆まめで、人に対して感謝の言葉を
こまめに伝えることを日々惜しまない。
なじみの魚屋さんにも、「この間の○○がおいしかったです。」とか
イラスト付きではがきを書く。
また、齢90歳でも、お仕事の依頼にものすごく迅速に対応して
いらっしゃったのは驚愕だった。
ほかにもいろいろ印象に残っていることは多々あって書ききれない。。。

これから先のわたしの人生がどのくらいあるかは,神のみぞ知る
だけど、後半生の生き方、いろんな意味で
おふたりのくらしぶりが指針やお手本を示してくださった。

『やれることから,コツコツ、ゆっくりと
時をためて。。。』修一さんの言葉

私の仕事にとっても深くしみいる言葉だ。

公式hp   

シーモア先生

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友人のブログで紹介されていたのを読んで,是非観たい!!と思い、
先月観に行ってきた。
イーサン・ホークが制作、監督のドキュメンタリー映画。
イーサン・ホークは10代の時に「今を生きる」
(1989年ピーター・ウィアー監督作品)に出演し
(内気な少年で、最後に号泣ものの感動を誘う重要な役で出ていた。)
若くして成功した。しかし40代も後半になり、
その後の役者や創作活動で悩み、行き詰まりを感じていた時に
シーモアさんと知り合い、いろいろ学び救われたのがきっかけで作った
映画だというのも,とても興味を引かれた。

シーモアさん(シーモア・バーンスタイン)は89歳のピアノ教師。
コンサートピアニストとして名声を博し、成功を収めていた脂の
乗り切ったていた50歳を区切りにすっぱりステージを降りて、
後進の指導にその後の人生を捧げて来た。

人生の折り返し地点を過ぎて、きっぱり方向転換するということは、
いろんなしがらみやら,雑念やら、執着やらで,
実行に移すことは並大抵のことではなかったはず。

彼はきっと常に自分の内なる声と真摯に対話してきたのだろう。
彼が発する言葉は、どれも奥深い。
彼に師事しているピアニストのレッスン風景も
表現するとは、ということを心に深く訴えて来るようで
とても印象深かった。

目先のことにふりまわされ,大事なことが見えなくなってしまいがちな
日々のなかにあって、映画の中でシーモアさんが発する言葉は
それを優しく照らし出して,見失わないように導いてくれるようだった。
しかし、私には一回観ただけでは、シーモアさんが発した言葉を把握しきれなかった。
観るごとに感じいる言葉の捉え方や、深さもまた違ってくる
のだろうな。。と,感じた

今、一番強く印象に残っている言葉は、
(個人的記憶と解釈なので、そのままのことばではありません)

「誰しも心の中に源泉を持っていて、それを利用することが
あらゆる幸せをもたらすということ。」

ーーー創造する,作り出すということは,自らの内なる泉から
くみ出すとか、小石を拾って来るような作業であるという例えを
芸術家、創作家達の言として、何度か目にしたり,
聞いたりしたことがある。
また,そういうことを創作に携わっている末席にいるような
私でも実感していることではあるので、
とても納得、共感したのだ。ーーー

シーモアさんは57年間も同じ部屋に暮らしていて、
自ら「仙人みたい」と、語っていたけれど、世俗の事柄には
惑わされず、つねに自分の内面と向かい合っている姿は
まさしくニューヨークに住む仙人なのかもしれない。

映画の中でシーモアさんが弾くピアノもこの上なく美しいの
だった。

まるで、言葉と音の宝石箱(どっかで聞いたフレーズ(^_^)みたいな
映画なのだ。

DVDが発売になるのだとしたら、迷わず入手したい。

今,東京でアンコール上映されているようですよ。




いま頃!クリスマスプレゼント

昨年末からなんだかず〜〜っとバタバタしております。
クリスマス直前まで仕事でバタバタして、イブの日にあわてて家族への
プレゼントを買いに走り、その後はお正月の準備
年明けて少しして家族が体調を崩し、そのあとポンの怪我。

いつも自分にもクリスマス時期に何か買っているのに、昨年はできずじまいでした。

そうしたら、偶然こんなDVDセットが販売されているのを知って
即買いでした!
まあ、これが遅れてきた昨年のわたしへのプレゼントということで。^^;)




やかまし村のギフトボックス [DVD]
私は『やかまし村のこどもたち』『やかまし村の春夏秋冬』の映画はVHSのテープ
しか持っていなく、古くて映像もあまり良くなくなってきたので、
DVDが欲しいなぁと、調べてもいました。
でも、けっこう前に発売されたようで、すごく高額になっていて手が出ませんでした。
いつかセットで出てくれたらな〜と、密かに切に望んでいたんです。

そしたら昨年11月末にひっそり(?)ボックスで発売されているじゃあ〜りませんか!
しかも『リンドグレーンのクリスマス』というやかまし村以外のリンドグレーン作品の
クリスマスにまつわるエピソードで編んだ一枚も入ってる。これがまた良いんです!
すご〜く得した気分です。私はこの中で『カイサとおばあちゃん』の話が一番好きです。
女の子の服装が、ばあちゃんくさいのだけど、ちっちゃいからすごくかわいいのです。

これで、クリスマス前にこのDVDを観るという、楽しみが一つ増えました♪

じんわり響く

先月、映画『じんじん』を観てきました。
この映画は、俳優の大地康夫さんが、北海道剣淵町を訪れた際、
町ぐるみで、大人たちが子ども達に、絵本の読み聞かせをしている
様子に胸を打たれたのがきっかけで作られたそうです。

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映画の中で町の大人達が、読み聞かせするば場面がしばしば出てきます。
図書館の中に読み聞かせ用の
木で作られたブースというか、囲まれた空間がいくつかあって
その中で、子どもが数人、そして絵本を読む大人と膝を突き合わせるような
距離感で、本を読んでもらえるのです。
子供達は食い入るように絵本の世界にひきこまれて。
こんな環境で育った子供達は、きっと何物にも変え難い大事なものを
胸に携えて成長できるのでしょうね。

ストーリーは、過去、離婚によって、会う事ができなかった父と娘が、
剣淵を舞台に偶然再会し、繰り広げられる確執、
そして、絵本を通して、絆を改めて確かめあうというもの。
周りを取り巻く人たちに、悪人はひとりも登場しない。
安心してストーリーに引き込まれ、そして、ときにホロっとさせられます。
(ほんとは、ホロッとじゃなくて、涙ボロボロのところも^^;)

大地康夫さん演じる主役の父親は、各地をまわるガマの油売りの大道芸人で、
また、惚れっぽくて、おっちょこちょいのお調子者的なキャラクターは
どうしても寅さんを彷彿としてしまいます。
そういう愛すべきキャラクターは、映画の世界の中に形を変えても
時々登場して欲しい存在です。

映画の中のストーリーにも関わってくる絵本
クロコダイルとイルカクロコダイルとイルカ
(2013/05/12)
作:ドリアン助川 絵:あべ弘士

商品詳細を見る

手当たり次第出遭った生きものはなんでも食べてしまうクロコダイルは
みんなから怖れられ近づいてくるものは居ません。
しかし、あるとき、かわいいイルカに出遭ったことで
クロコダイルの心に大きな変化が。。。というおはなしで
読後になんともしれない余韻と、特に後半のあべ弘志さんの
絵は圧巻で、胸に迫ってくるものがあります。
こちらも、書店で手にとって、見ていただきたいです。

『じんじん』公式サイト→

3月に観た映画

すごく観たいと思ったわけではないのだけど
映画の招待券をいただいて、たまたまタイミングが合ったので
観に行きました。

愛・アムール

まず、行って驚いたのが、大入り満員!
しかも年齢層が高い。60~70代のご夫婦が多いので
びっくり!
平たく言うと、フランスの老夫婦の老老介護の話なので
そういう観客層というのも納得できるけど。。。

この映画は今年度のアカデミー作品賞を獲ったという話題性も
手伝ってのことでしょうね。

でも、内容的には、う~ん、はぁー。。。ってかんじ。
(…って、まあ、わたし的にはあんまりねぇ…という)
老老介護の問題って、日本のほうが先進的に問題になっていると思うので
今、こういう風に突きつけられても、欧米での評判ほどには
衝撃や感動は受けなかったと言うのが、正直なところでして。

欧米、特にフランスの夫婦って、いつまでも「男と女」であることが
根幹にあるようで、ふたりの関係に他の人に立ち入る隙を与えたくない
というのが強いのだろうか。この映画に関しては、娘に立ち入る
ことを許さない。

フライヤーの文章には「至高の愛」なんて表現もあったけれど
なんかよくわからないな~。
介護疲れということは考える余地はないのかな。。。とか。

この夫婦は音楽家、妻はピアニストだったので、映画のなかで
流れるピアノの曲はきれいでした。
それと、娘のファッション、テーラードカラーのショートコートに
パンツスタイル、コートの中は上質の薄手のニット(多分カシミヤ)だったり
カットソーだったり、シンプルでオトナなかんじが素敵でした。




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